【都道府県別】介護職の給料・年収ランキングと地域差の理由・住宅手当の活用
介護職の給料を都道府県別に比較。介護リーチ掲載求人の平均月給と求人数の一覧表、都市部と地方で差が生まれる理由(地域区分・最低賃金・求人競争)、生活費を含めた実質的な手取りの考え方、住宅手当や寮付き求人の活用、地方から都市部へ転職するときの注意点を解説します。
「同じ介護福祉士なのに、隣の県の求人のほうが月給が3万円も高い」ということは珍しくありません。介護職の給料には明確な地域差があり、その理由を知らずに数字だけで比較すると、引っ越してみたら生活費で相殺されてしまった、ということも起こります。この記事では、介護リーチに掲載されている求人データをもとに都道府県別の平均月給を一覧にし、地域差が生まれる理由、実質的な手取りの考え方、住宅手当や寮付き求人の活用方法を解説します。
都道府県別 介護職の平均月給・求人数一覧
以下は、介護リーチに掲載中の介護職求人(88,691 件、2026年11月8日 時点)を都道府県別に集計した平均月給と求人数です。求人票に記載された月給をもとにした集計のため、処遇改善加算や夜勤手当の含み方は施設ごとに異なります。順位の目安としてご覧ください。
| 都道府県 | 求人数 | 平均月給 | 中央値 | 求人を見る |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 2,629件 | 22.9万円 | 22.3万円 | 北海道の求人 |
| 青森県 | 133件 | 26.4万円 | 24万円 | 青森県の求人 |
| 岩手県 | 734件 | 21.3万円 | 20.2万円 | 岩手県の求人 |
| 宮城県 | 1,002件 | 23.8万円 | 22.4万円 | 宮城県の求人 |
| 秋田県 | 238件 | 24.2万円 | 22.2万円 | 秋田県の求人 |
| 山形県 | 302件 | 21.8万円 | 21万円 | 山形県の求人 |
| 福島県 | 539件 | 22.6万円 | 22.1万円 | 福島県の求人 |
| 茨城県 | 3,318件 | 24.8万円 | 24.4万円 | 茨城県の求人 |
| 栃木県 | 1,528件 | 25.4万円 | 25万円 | 栃木県の求人 |
| 群馬県 | 1,249件 | 23.7万円 | 23万円 | 群馬県の求人 |
| 埼玉県 | 7,668件 | 26.3万円 | 26.4万円 | 埼玉県の求人 |
| 千葉県 | 6,619件 | 26.4万円 | 25.6万円 | 千葉県の求人 |
| 東京都 | 11,871件 | 28.7万円 | 29万円 | 東京都の求人 |
| 神奈川県 | 9,548件 | 26.3万円 | 25.2万円 | 神奈川県の求人 |
| 新潟県 | 1,450件 | 21.3万円 | 20.7万円 | 新潟県の求人 |
| 富山県 | 586件 | 26.2万円 | 26.1万円 | 富山県の求人 |
| 石川県 | 397件 | 22.7万円 | 20.2万円 | 石川県の求人 |
| 福井県 | 152件 | 27.7万円 | 29万円 | 福井県の求人 |
| 山梨県 | 558件 | 25万円 | 25万円 | 山梨県の求人 |
| 長野県 | 669件 | 22.2万円 | 22万円 | 長野県の求人 |
| 岐阜県 | 1,293件 | 26.5万円 | 25.8万円 | 岐阜県の求人 |
| 静岡県 | 2,678件 | 25.7万円 | 25万円 | 静岡県の求人 |
| 愛知県 | 6,747件 | 25.6万円 | 25万円 | 愛知県の求人 |
| 三重県 | 1,220件 | 24.9万円 | 24.3万円 | 三重県の求人 |
| 滋賀県 | 816件 | 25.9万円 | 24万円 | 滋賀県の求人 |
| 京都府 | 1,399件 | 25.3万円 | 24.2万円 | 京都府の求人 |
| 大阪府 | 7,591件 | 25.9万円 | 25.2万円 | 大阪府の求人 |
| 兵庫県 | 3,860件 | 24.7万円 | 23.4万円 | 兵庫県の求人 |
| 奈良県 | 764件 | 25.3万円 | 25万円 | 奈良県の求人 |
| 和歌山県 | 415件 | 23.5万円 | 22.2万円 | 和歌山県の求人 |
| 鳥取県 | 327件 | 23.3万円 | 23万円 | 鳥取県の求人 |
| 島根県 | 243件 | 25.2万円 | 24.5万円 | 島根県の求人 |
| 岡山県 | 669件 | 23.6万円 | 23.1万円 | 岡山県の求人 |
| 広島県 | 1,084件 | 22.8万円 | 21.5万円 | 広島県の求人 |
| 山口県 | 537件 | 22.2万円 | 20.6万円 | 山口県の求人 |
| 徳島県 | 548件 | 22.5万円 | 22.5万円 | 徳島県の求人 |
| 香川県 | 645件 | 25.2万円 | 25.2万円 | 香川県の求人 |
| 愛媛県 | 442件 | 24.8万円 | 24.5万円 | 愛媛県の求人 |
| 高知県 | 148件 | 25.4万円 | 26万円 | 高知県の求人 |
| 福岡県 | 3,449件 | 23.6万円 | 23万円 | 福岡県の求人 |
| 佐賀県 | 291件 | 26.3万円 | 27万円 | 佐賀県の求人 |
| 長崎県 | 217件 | 21.4万円 | 21.5万円 | 長崎県の求人 |
| 熊本県 | 714件 | 23.1万円 | 23万円 | 熊本県の求人 |
| 大分県 | 343件 | 23.8万円 | 21.8万円 | 大分県の求人 |
| 宮崎県 | 164件 | 21万円 | 19.7万円 | 宮崎県の求人 |
| 鹿児島県 | 480件 | 20.9万円 | 20万円 | 鹿児島県の求人 |
| 沖縄県 | 417件 | 23.4万円 | 22万円 | 沖縄県の求人 |
※介護リーチ掲載求人のうち月給が明記されたものの集計(2026-11-08時点)。賞与・手当は含みません。
全国の平均月給は 25万円 万円です。東京都の平均は 28.7万円 万円、大阪府は 25.9万円 万円、愛知県は 25.6万円 万円となっています。
なお、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2024年)によると介護職員(施設)の平均年収は約370万円で、都市部ほどこれを上回り、地方ではやや下回る傾向があります。
介護職の給料に地域差が生まれる理由
介護報酬の地域区分
介護保険の報酬には「地域区分」があり、人件費の高い地域(東京23区や大都市圏)ほど報酬単価に上乗せがされています。1級地から7級地、その他の8段階に分かれており、この上乗せ分が事業所の収入、ひいては職員の給与の原資になります。同じサービスを提供しても、事業所が受け取る報酬が地域によって異なるのが、給与差の最も大きな構造的理由です。
最低賃金と求人競争
都市部は最低賃金が高く、他業種との人材獲得競争も激しいため、介護職の給与も引き上げざるを得ません。特にパート・アルバイトの時給は、最低賃金の影響を強く受けます。
施設形態の構成
都市部は有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅が多く、地方は特別養護老人ホームやデイサービスの割合が高いなど、地域によって施設形態の構成が異なります。施設形態ごとの給与差が、地域の平均にも反映されます。
法人の規模
大手法人が多い地域では、賞与や住宅手当などの福利厚生が充実している傾向があり、年収ベースでの差が広がります。
アドバイザーのひとこと 都道府県単位の平均より、同じ県内の「市」による差のほうが大きいこともあります。地域区分は市区町村ごとに決まるため、県境をまたいで通える範囲で隣の市の求人を見てみると、通勤時間を変えずに給与水準の高い地域で働けることがあります。求人検索では都道府県で絞った後に、市区町村や駅で見比べてみてください。
「月給」ではなく「生活費を引いた手取り」で比べる
都市部の給与が高くても、家賃や物価も高いため、実質的な手取りは思ったほど変わらないことがあります。比較するときは次の項目で試算してみましょう。
| 項目 | 都市部の傾向 | 地方の傾向 |
|---|---|---|
| 月給 | 高い | 低い |
| 家賃 | 高い(単身でも高額になりやすい) | 低い |
| 通勤 | 電車が中心。通勤手当は支給されやすい | 車が中心。ガソリン代・車の維持費がかかる |
| 車の必要性 | 不要な場合が多い | ほぼ必須(送迎業務でも必要) |
| 夜勤手当 | やや高い傾向 | 単価は低めだが回数は多い施設も |
月給の差が3万円あっても、家賃の差が4万円あれば、地方のほうが手元に残る金額は多くなります。逆に、実家から通える方や住宅手当が手厚い法人に勤める方は、都市部の高い月給がそのまま手取りの差になります。
住宅手当・寮・社宅を活用する
地域差を埋める最も効果的な方法が、住宅関連の福利厚生です。
- 住宅手当:家賃の一部を毎月支給。上限額と支給条件(世帯主かどうか、通勤距離など)を確認する
- 借り上げ社宅:法人が契約した物件に安い自己負担で住める。給与から天引きされる額と、退職時の扱いを確認する
- 寮:施設に併設または近隣にあり、通勤が楽で家賃が安い。夜勤明けの帰宅が楽な反面、職場との距離感が近くなる
- 引っ越し費用の補助:遠方からの転職者向けに支度金や引っ越し費用を出す法人もある
介護リーチでは、寮・社宅・住宅手当のある求人を 10,059 件掲載しています。都市部への転職を考えるなら、月給に加えてこの条件で絞り込むと、実質的な手取りが大きく変わります。
地方から都市部へ転職するときの注意点
- 生活費を試算し、月給の差から家賃の差を引いた「実質差」で判断する
- 住宅手当・社宅の有無と条件を、内定前に書面で確認する
- 引っ越し前に施設見学を行い、通勤経路と所要時間を実際に確認する
- 夜勤明けの帰宅手段(終電・始発、自転車、徒歩)を確認する
- 地域区分が高い市区町村を選ぶと、同じ県内でも給与水準が違う
逆に、都市部から地方へ移る場合は、車の維持費と通勤手当の条件、賞与の水準を確認しておくと、想定外の収入減を防げます。
給与以外の地域による違い
- 求人数:都市部は求人が多く選べるが競争もある。地方は求人数が限られる分、経験者は歓迎されやすい
- 施設形態:都市部は有料老人ホームや訪問介護が多く、地方は特養・老健・デイの比率が高い
- 資格取得支援:法人規模の大きい都市部のほうが制度が整っている傾向
- 人間関係:地方は職員の入れ替わりが少なく、良くも悪くも固定的な職場が多い
よくある質問
Q. 都道府県別ランキングで上位の地域に行けば、必ず給料は上がりますか?
同じ資格・経験であれば月給の額面は上がる可能性が高いですが、生活費も上がります。家賃と通勤費を差し引いた手取りで比較し、住宅手当のある求人を選ぶことが重要です。
Q. 地域区分はどこで確認できますか?
厚生労働省が公表している介護報酬の地域区分一覧で、市区町村ごとの級地を確認できます。同じ都道府県内でも級地が異なるため、通勤圏内の市区町村を見比べてみてください。
Q. 地方でも給料の高い介護施設はありますか?
あります。地方でも、処遇改善加算を上位区分で取得している法人、夜勤手当の単価が高い施設、賞与が4か月以上の社会福祉法人などは、都市部と遜色ない年収になることがあります。地域の平均で判断せず、個別の求人を確認しましょう。
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